13年の時を経て、失踪事件に新たな進展か。

ロンドン警視庁公開画像

ポルトガルの各メディアが「速報」として報じたこの事件に関する記事ですが、13年の時を経て、事件解決に向け、新たな進展が期待されています。この速報を伝えたポルトガルの大手新聞社のPúblico紙の記事をご覧ください。

13年前に失踪したマディー。43歳の囚人がスコットランドヤードのグランジ作戦と名付けられた捜査の中心として浮上した。

現在ドイツで服役中の43歳の囚人が、マデリン・マッカーンさん失踪事件捜査の中心に浮上している。被疑者は2007年までに、ポルトガルをバンで周遊したとされ、「他の罪」で現在服役中であるが、既に児童の性的虐待容疑などで起訴された経歴を持つ。

今日(2020年6月3日水曜日)英国の警察は、ドイツ警察と同時に、2007年にポルトガルで発生した英国少女失踪事件に関与した疑いがもたれている被疑者に関する情報提供協力を要請した。スコットランドヤードの声明では、この被疑者が「重要な捜査対象」であるとしている。

現在ドイツで服役中の被疑者は、アルガルベ地方(ポルトガル南部)に1996年から2007年の間住んでいたとポルトガル検察は述べている。また、スコットランドヤードは被疑者の通話履歴が、少女が失踪した日にプライア・ダ・ルスで確認されていると発表している。

ドイツ連邦刑事庁(BKA)とロンドン警視庁(Metropolitan Police)が、ポルトガルやその他の国での情報共有や正式な鑑識捜査で密に連携した結果、少女失踪事件に「ドイツ人」が何らかの関与をしていることを示す情況証拠が収集されたとポルトガル検察庁の声明で述べられている。

ドイツ連邦刑事庁(Bundeskriminalamt)は、この被疑者が過去に2回にわたって、女児の性的虐待の罪で、自由刑に処されていると声明で発表している。

一台のワゴン車、ジャガーと2つの携帯電話番号。

オペレーション・グランジと命名された、失踪事件の捜査において、ロンドン警視庁はフォルクスワーゲン製の白いバン(T3 Westfaliaモデル、ポルトガルナンバーの1980年代の車両)に被疑者が暮らしていたと推定し(未だ断定には至っていない)、その一方で乗用車のジャガー(XJR6モデル、ドイツナンバーで車両登録もドイツ)も利用していたとしている。

警察当局の発表では、被疑者が2007年4月から同年5月まで、前述のバンを利用していたとしており、失踪現場のプライア・ダ・ルスやその周辺でも、被疑者の移動に使われていたとされている。そしてそのバンに数日間、あるいは数週間寝泊りを行い、マデレンちゃん失踪事件当日の5月3日にも使われたのではないかとの疑いがあるとも述べられた。

その一方で、ジャガー製の乗用車に関しては、2006年から2007年までプライア・ダ・ルス周辺を走行していたことを裏付ける資料があると、スコットランドヤードは述べている。そして、被疑者は少女失踪の翌日に、とあるドイツ人名義に名義変更を行なっていた。しかし、スコットランドヤードは名義変更後も車両がポルトガルにあったと推察しており、2007年の春から夏にかけて、これらの車両2台の目撃情報を募集している。

その車両2台は、既にドイツ連邦検察庁によって押収されている。

また、警察当局は携帯電話番号の特定も行い、被疑者が使用した携帯電話番号(+351 912 730 680)は5月3日の19時32分から20時02分の間に、失踪現場のプライア・ダ・ルス周辺で、通話受信歴があり、もう一方で他の番号 (+351 916 510 683)も被疑者の電話への発信履歴が残っていることから、とても重要な証拠となるとしており、これらの携帯電話番号に見覚えがある人は警察当局に連絡するよう要請している。また、マデリンちゃん失踪事件の当事者確定や起訴に繋がる情報提供者には、2万2千ポンドの報奨金が用意される。

捜査線上では、浮かび上がっていた被疑者

ロンドン警視庁副総監補のスチュアート・カンディー氏は、水曜日に失踪事件から10年後の2017年に行なわれた情報募集で収集された情報から、捜査員たちは被疑者への疑いを強めていったと語っている。同氏は「この男性は我々の捜査線では知られていた者で、捜査線にどの程度知られていたかについては言及できないが、2017年に新情報がもたらされる前から、捜査線上に浮かび上がっていたことは確かで、ポルトガルとドイツの警察機関と密に連携し、捜査は継続されていた」と述べている。

また同氏は、「これら2か国の警察とも良好な関係を保っており、本当に何が起こったのか、マデリンちゃんの失踪事件にこの被疑者が関与しているのかを突き止めるべく、我々は一致団結し、捜査に取り組んでいる」とも述べた。

マデリンちゃんのご両親:「マデリンが生きたままで発見される希望を捨てることはない。」

「マディー」ちゃんのご両親である、ケイトさんとジェリー・マッカーン氏は、スコットランドヤードの声明に対し、捜査にあたっている警察当局と捜査に協力した方々に対し感謝を述べた。そして、「私たちの最優先事項は常に我が子を見つけること。また、真実を突き止め、当事者が法のもとに裁かれることを望んでいる。マデリンが無事生きたまま発見される希望を捨てたことはないが、しかしながら、結果がどうであれ、平穏を取り戻すためにも結果を知る必要がある」とも述べた。

英国の警察当局は、未だ失踪事件として捜査している。

マデリン・マッカーンちゃんは本人の4歳の誕生日を迎える数日前の2007年5月3日、アルガルベのプライア・ダ・ルスにあるホリデー・リゾートアパートに双子の弟たちともに眠りについていたはずが、忽然と姿を消している。

英国の警察当局は2011年に、手元にある情報を再度検証するための新たな捜査チームを結成し、その翌年には正式な取り調べを開始。現在まで捜査に費やした費用は1200万ポンドにも及ぶ。

ポルトガル検察庁は、2008年に事件関与が疑われていたケイト・ジェリーマッカーン夫妻とアルガルベ地方に在住していたロバート・ムラット氏のアリバイを認め、ポルトガル共和国検事総長が捜査打ち切りを発表するも、2013年に捜査を再開させた。

出典:Jornal Público (プーブリコ紙)2020年6月3日の記事https://www.publico.pt/2020/06/03/sociedade/noticia/homem-preso-alemanha-novo-suspeito-caso-madeleine-mccann-1919329